センター試験時代の英語リスニングに思うこと

以前はセンター試験、さらに遡ると共通一次試験と呼称されていた大学共通テストが1月13日(土)、14日(日)に行われたそうですね。

 

ずいぶん大人になってしまった筆者にとっては、共通テストの時期=そろそろ雪が降る時期か・・・と寒冷のピークのメルクマークぐらいにしか思っていなかった。しかし、そんな自分にもセンター試験を真面目に受験した時代は確かに存在していたのである(筆者はセンター試験世代です)。

 

現在の受験生であれば当然のことかもしれないが、自分が受験したときは英語のリスニングが導入されて間もない時期であったかと思う。今考えると、それまでの英語試験にリスニングがないこと自体、かなり驚愕の事実であるのかもしれない。大学の英語の授業では、外国人教師が務めることももちろんあるし、その授業は大抵英語を軸にして展開される。社会に出てからも英語で会議をしたり、英語を話す人と一緒にビジネスをしたりする機会が年々増している。センター試験で英語リスニングが導入された当時は、予備校などもかなり対策に力を入れ始めていたような記憶がある。あんまりはっきりとした記憶がないのは、私大文系希望であった筆者にとって、センター試験はちょっとした模擬試験感覚で受験した程度であるため、リスニング対策などはろくすっぽしなかったからである。

 

今思えば、あのとき、しっかり英語のリスニングの勉強をやっておけばよかったと思う。能動的に英語を勉強することがない大概の学生にとってリスニングが試験として導入されるということは、半ば強制的にリスニング力を身に着ける機会にもなるし、受験勉強にとどまらない語学力のアップにブーストをかける一つのきっかけとなる可能性があったからだ。

 

私自身は、幸いなことに仕事で英語に触れる機会は全くといってないが、母国語以外に得意な言語を一つでも持っているとそれだけで「生き方」の可能性が大きく広がるということは社会人になればだれしも感じることではないだろうか。ビジネスの世界であれば海外に視野を入れている企業へのとっかかりにもなるし、そこで働きたければ語学力は必須となる。国内以外の就職先を探すとなると、英語ができることは大きな強みとなる。そして何もビジネスに限ったことではなくて、英語が使われる世界(文学、エンタメ、スポーツ、その他の趣味の世界など)へ苦労せず溶け込むことができる。語学力をつけることはそれ自身が人生の充実につながる。

 

詰め込み式授業の成果か否かわからないが、筆者はリーディングにはそこそこ自信がある。確かに受験は乗り切れるかもしれないけど、やっぱり聴ける(リスニング)、話せる(スピーキング)、書ける(ライティング)といったリーディング以外の力を兼ね揃えたほうが総合的な英語力は増すし、なおかつ、英語を楽しむことができる。

 

だらだらと書いてきた上のようなお説教を私自身もこの10数年の間見てきたが、あまり真摯にとらえることなく、それこそだらだらとここまできてしまった。あー英語もっと勉強しておけばよかったなー。